レコーディング
運動
雲取山登山 22.97km
食事
おにぎり 玄米ブラン
豚汁うどん パンチェッタとキャベツの炒め物
登り納めは雲取山。
そう心に決めて布団から出ました。
外は真っ暗。
道路は凍結しているかもしれない。
数時間の運転で体は芯まで凍える。
見飽きるぐらい何度も見た風景。
登り道は果てしなく続く。
帰りは確実に真っ暗な中を歩かなくてはいけない。
そんなネガティブ要素満載の冬登山。
当然、体は重くなります。
結果、登山口に到着したのは9時過ぎ。
ますます夜山歩きを長くしてしまう憂鬱な朝でした。
厚着してきても体はガチガチ。
早く体を温めたい。
装備を整えて急いで出発しました。
数分も登るとあっという間に体に血が巡ります。
やっと生き返った心地で登山を楽しむ余裕が出てきました。
青空を眺めつついつもの杉林群を抜ける。
水場では漏れ出た流れが太い氷柱を作っていました。
水の出は細くとも確実なものでした。

堂所を超えて富士見ターン。
雪化粧をした富士山を見るとテンションが上がります。
雲は遥か高い。
富士の眺めを期待しながら足を運びました。
富士見ターンをすぎるとしばらくは急登。
七ツ石山山頂まできつい坂が続きます。
体力が最低まで落ちた時は何度も休憩したものです。
今もかなり落ちているとはいえ通い慣れた道。
撮影の時以外は休まず上を目指し続けます。

七ツ石小屋、七ツ石神社を経て七ツ石山山頂。
見事な富士山の佇まい。
朝の憂鬱も吹き飛び、景色を堪能しました。
携帯マグからホットコーヒーを注ぐ。
向かう雲取山を眺めながら啜る。
本当にうまいコーヒーでした。

山頂でチェーンスパイクを装着。
七ツ石山の下りも急なので念には念を入れて。
今冬初の使用なので練習がてら、といったところです。
歩み初めてすぐ南アルプスを確認。
ほとんど氷はありませんでしたが、スパイクの安心感は大きい。
その後はサクサクと降って先を急ぎました。

ここからは下山される方とのすれ違いはありませんでした。
時間的に当然といえば当然。
非常に静かな登山。
登る前は心細かったはず。
しかし今は体も熱くなってきました。
一人きりの山歩きを堪能しつつ先に進みます。
七ツ石山から十分くらいでブナ坂へ。
ブナ坂から先は登りしかありません。
すぐにチェーンスパイクを外してしまいました。
登りは多少の氷雪なら問題ありません。
しかも、スパイク装備だと雪や氷がないと歩きづらい。
岩の上を歩けばゴツゴツと足の裏にスパイクが刺さります。
さらに、山の積雪はまばらになりやすい。
そのまま装着する選択はないのです。
ブナ坂からはしばらく富士山を堪能。
五十人平の鉄門を開けようと手をかけ鍵を回す。
回ったはずなのに扉が開かない。
はて?
と思って向こう側を覗くとフックが連動していない。
こちらを回しても向こう側のフックが動かず鍵がかかったまま。
手を差し込もうとしても届かない。
足元の枝を手にしてフックに引っ掛けよいしょっと。
無事、鉄門を開けることができました。
入口がダメなら出口も当然。
どうやら何度も使われたせいでネジが緩んでいるようでした。
ドライバーがないので仕方なく放置。
良さげな枝を足元において先に進みました。

山頂には4時間以上かけてやっと到着。
3時間切りを狙っていた頃が懐かしい……。
雲は多いもののなかなかの景色でした。
避難小屋に戻って調理開始。
今回は豚汁うどん。
そしてまたパンチェッタをキャベツを炒めて食べました。
どちらも最高においしかった。
しっかり炒めたパンチェッタ。
口の中でシャリシャリ音をたてました。

お湯を沸かして携帯マグに緑茶を作る。
荷物を整えて下山を開始しました。
夜歩きが長くなるのが分かっているのに足が止まる。
それくらい魅力的な景色がありました。
雲に隠れつつも漏れ出す太陽の光。
冬の準備をする山々。
見飽きたはずなのにやはり素晴らしいと思ってしまうのです。

富士見ターンでも夕焼けの富士を拝む。
2024年最後の景色まで富士山を拝めました。
来年は良い年になる。
そう思い込んで下山を急ぎました。

真っ暗な中、お参りがてらにお茶を飲む。
寒くて心細い夜の山で、暖かさが沁みました。
これから先の季節は携帯マグ必須かな。

Audibleを外に垂れ流しながら暗い道を歩く。
くすくす笑いながら歩きました。
クマと心細さ対策でしたがこれはなかなか良かった。
誰もいないのでマナー違反はご容赦下さい。
降りてきた頃にはすっかり夜。
予想通りとはいえやはり夜の山歩きは怖かったです。
それでも雲取山の景色を思い返すとまた山頂を目指したくなるのです。
そして億劫な朝もまた……。

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Audible音が鳴っているだけで気持ち的に落ち着けます。ただ、登山道は電波が届かないため、事前にダウンロードしておくのが良さそうです。