山の足跡 2026年6月12日雲取山登山

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たけのこご飯 豚汁
菓子パン1個 おこげせんべい
プロテインバー2 羊羹
塩タブレット キャラメル
水2.6L

またまた雲取山登山。
AIの指示のもとトレーニングを続けて1ヶ月以上経ちました。
AIがバグを認め、食事量が増加。
1日ご飯1.5合分の糖質量へ。
それ以後、体重の増減は無くなりました。
しかし、お菓子など甘いものは依然禁止。
どうせ体を動かすのなら実践も兼ねて山へ。
それが、最近登山が増えてきた理由です。

今日は6月ながらなかなかの天気。
予報も悪くないので、景色も悪くないだろう。
そんな気持ちで登山口を後にしたのですが……。

水場はすっかり回復。
下の奥多摩湖は湖底がむき出しでまだまだ痛々しい。
こうした流れが少しずつ下に向かっていけばいいな。
などと、その時はのんきに思っていました。

喉が渇くくらいになる前に水の補給。
決まった時間ごとに栄養も補給。
エゾハルゼミの鳴き声に囲まれて久しぶりの甘味、
むしゃむしゃと味わうのでした。

標高1500mほど、七ツ石小屋手前あたりで
ゴロゴロと不穏な音が。
飛行機であって欲しい、と願うも
願えば願うほど飛行機でないことが分かってくる。
それでも天気予報は悪くなかったはず、と
楽観的に登り続けました。

七ツ石山山頂では周囲はすっかり雲に覆われていて
これから向かう雲取山にも雲がかかっていました。
当然のことながら富士山も拝めず、不安は募るばかり。
エゾハルゼミと南アルプスの眺望だけが救いでした。

そこから100mほど降ってブナ坂へ。
下り切る前からぽつぽつと降り出した雨は
やがて本降りへと変わって行きました。
最近の登山はほとんどが日帰り。
しかも好天ばかりを選んでいたので
山の中の雨は本当に久しぶりです。
多分、2022年の聖岳光岳登山以来。
しかも先ほどの雷を思い出し、少し帰りたくなります……。

とはいえ、せっかくここまできて山頂を踏まないのは
全くもってあり得ない話なので、ズンズンと先へ向かいました。
幸い、これ以後、雷が鳴ることはありませんでした。

足元に木の身がいっぱい落ちている。
そう思って見上げると木の実と思ったのは花。
サラダドウダンが鈴生りになって咲いていました。
雲取山には何度も登っているのに、
6月は暑くて意外に登頂回数が少ない。
慣れた道でも季節と天気の違いで全く様相が変わります。

やがて雨が本降りに。
無理をして歩く必要はありません。
五十人平野営場で軒下を借りて雨宿り。
広いスペースのはずが雨足が強くて
細かい飛沫が体に当たり冷えてきました。
せっかくなのでタープを広げてくるまる。
今度はビバークの練習です。
少し頼りない無線LANとDocomoの電波で
山の天気予報を調べてみるとやはり悪くない。
結局、来てみないと本当の天気は分からないみたいです。

暇なのでタープの中で食べ物を食べつつ
スマホで漫画を読んだりXを更新したり。
こんな山奥でこういう楽しみ方ができるのは
近未来の世界にいるみたいでなかなかいい体験でした。

大雨で身動きが取れないのだから、本当は調理がしたい。
火が使えれば体ももっと温まる。
とはいえここは火器厳禁。
グッと堪えてひたすら雨が止むのを待ちました。

しかし、雨は止まず。
雨足が弱くなったのを見計らって再出発しました。
せっかく良いペースで歩けていたのに
足止めのために夜道歩きが決定してしまいました。

気を取り直して野営場を後にし、
水が流れる登山道を一歩一歩登り続けました。
天気はずっと微妙でも、時折切れる雲の隙間から
奥多摩の山々がのぞく景色は悪天候ならでは。
雨の中の登山も悪くないものです。
……いや、できるだけ避けたいけど。

本来なら眺望の良い小雲取山の登りも真っ白。
それでも、山頂に向かう一瞬に夏の風景が飛び込みました。
これはいよいよ天気の回復か。

……と思ったものの山頂に着く頃には結局雲の中。
結局ガスガスの山頂を後にして避難小屋で食事を作ります。
今日のご飯はたけのこご飯。
初めての挑戦です。

たけのこはすでにアク抜き済み。
調味料と合わせてタッパーに入れてきました。
あとはお米と合わせて炊くだけ……
と思ったらアクシデント。
米を散らかしてしまいました。
幸い、少しだったのと小屋には
備え付きのホウキとちりとりがあるので
サッと掃いて調理開始。
前回の失敗を踏まえ、今回は円形の鍋の炊飯。
火の通りも均一になって炊きやすい……
と思ったら再びアクシデント。
フタが鍋から取れません。
フタが鍋にハマる構造なので
強く引かないと外れないのです。
しかしつかもうとすると熱くてつかめず……
あれやこれやと手を尽くし、
数十分後にやっとフタを開くことに成功しました。

食べてみると少し味が薄い。
たけのこの香りも弱い。
でも、妙においしい。
しゃりしゃりとしたたけのこの食感。
ほんのり香る出汁と醤油の香り。
あっという間に食べ切ってしまいました。

思えば、1ヶ月前の蛭ヶ岳山頂。
何も口にできなかったことから始まった再トレーニング。
この少し味の薄いたけのこご飯が
復活の味となった瞬間でした。
大げさ。

大満足。
さあ下山、というところで雨が本降り。
空に近い山頂で、雨がもろに地面を打ちつけ始めました。
さすがにこれは歩きたくない、と思い小屋の中へトンボ帰り。

山頂は無線LANもDocomoも電波が届きません。
大の字になって一人、小屋の中で
屋根を打ち付ける雨音を聞き続けました。

しばらくして雨音が弱まりました。
夜歩くなら避難小屋で一泊しても、とも思いますが
今日は寝袋などは当然持っていません。
あきらめて下山することにしました。

その後は黙々と歩き続けました。
夜の山歩きはもう避けられません。
今回は雨に続いて久しぶりの夜道歩きです。
雲取山では何度も経験していますが
それでも山独特の深い暗闇は不気味で
何度歩いても慣れるものではありません。

そうは言っても下山直後はまだまだ明るい。
今のうちは楽しもう、と雲のたなびく山々を眺めつつ
景色を楽しみながら歩きました。
やがてブナ坂に到着。
これから先はずっと薄暗い林の中の下山です。
暗い山中の雨はヘッドライトを乱反射。
その視界の悪さも久しぶりのこと。
降り止まない雨の中、
びしょびしょになりながらも余力を残して
下山することができました。

久しぶりの雨と夜道。
でも、おいしかったたけのこご飯。
雲のかかる奥多摩の山々。
そして一瞬だけ見えた夏の山頂。
通い慣れたはずなのに色々な経験ができるから
きっとまた雲取山に登りにくるのだと思います。