債務が増えるのは「高齢化による社会保障費の増加」ではない!〜強制的「経済縮小システム」を続ける日本〜

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日本では債務の膨張が続いています。
なぜでしょうか。
一般的には
バブル崩壊後の経済停滞
・高齢化による社会保障費の増加
が挙げられます。

これは事実です。
どのような経済主義的立場でも変えようがありません。
しかし、そもそもこれは本当なのでしょうか。

この疑問は事実に対しての疑問ではありません。
仕組みが原因なのではないか。
ということです。
理由は予算の組み方の中にあります。

予算の組み方の流れは次の通りです。

予算を組もうとします。
そうなると、まずお金を用意しなくてはいけません。
しかし、どれほど使うのかもわかりません。
予測を立てるしかないのです。
予測を建てお金の代わりになるものを用意します。
それが債務です。
つまり予算は債務そのものなのです

ところが、日本には「シーリング」があります。
これは予算を「厳しめに作れ」という命令です。

厳しめに作った予算はどうなるのでしょうか。
当然、予定よりも出費が多くなります。
そしてこれが債務として残ります。
結果として、国債が残る、つまり債務が膨張します。

日本の債務が増えているのは従来の理由ではありません。
予算の決め方が厳しすぎるのです。
シーリングこそが原因なのです。
なぜなら、予算に余裕があれば債務が残りません。
あらゆる人が問題視する債務残高が増えないのです。

シーリングとはいわば強制縮小システムそのものです。

では、なぜこのような決定をしたのでしょうか。
それには、以下のような歴史的背景があります。

日本の財政が「抑圧型予算」へと変質していった流れ


1970年代:オイルショックと赤字国債の常態化

  • 1973年:オイルショックで経済が停滞、税収が大幅に減少。
  • 1975年:不足財源を補うため、戦後初めて「赤字国債」を発行
  • 1979年:「一般消費税」導入を試みるが、国民の反発で頓挫。

1980年代:シーリングによる財政規律の強化

  • 1982年:各省庁の予算要求額に上限を設ける「シーリング(概算要求基準)」制度を導入。これにより、大蔵省(現在の財務省)の権力が強化され、緊縮財政の仕組みが定着

1990年代:バブル崩壊と「失われた30年」

  • 1990年代初頭:バブル崩壊、企業の収益が激減し税収が大幅に減少。
  • 1990年代後半:「シーリング」に縛られた政府は、景気回復に必要な大規模な財政出動を躊躇。
  • 2000年代以降:デフレが長期化する中で、税収不足を補うために、赤字国債の発行がさらに拡大

いかにこのシーリングが日本経済を縮めたのか。
歴史的な流れでも明らかです。

そもそもシーリングの考えは古すぎます。
経済的に豊かだった頃に決定されたものです。
常に経済を抑圧するシステム。
それは同時に、税収と経済を縮小させます
一方で世界はどんどん大きくなっています。
シーリングを続けて、発展などありうるでしょうか。

債務膨張はどのような立場であれ
必ず抑圧を目指すことは共通しています。
それを防ぐためにも、まず仕組みを変える。
シーリングをなくすことが先決なのではないでしょうか。