漫画喫茶を早朝に出発。
上高地へと向かいます。
今回も全く利用したことのない道。
車の流れを見ては停車、スマホで確認。
有料駐車場に着いたのは8:00。
350円。
荷物を下ろし、バス停に向かい、切符を買います。
往復2300円。

マイカー規制により登山口に行けないのは北岳と同じ。
自然を守るために仕方のないこと。
でも面倒くさがりな僕の足が遠くなる原因でもあります。
発着場から30分ほどで上高地に到着。
荷物を整えさあ出発……というところで違和感。
いつも右ポケットに入れてある鍵がない!
バイクからの荷物下ろし。
よく鍵を忘れるタイミングです。
と思ったら後ろのポケットに入ってた。
良かった……。
気を取り直してまずは上高地を歩きます。
横尾山荘までおよそ10km。
ほぼ平地ですが荷物が20kg近くあります。
適度に休憩をとりながら進みます。

まずは歩いてすぐのところに河童橋。
芥川龍之介の『河童』が由来です。

後ろを流れるのは梓川。
とても清らかで透明度のある川です。
井上靖も大変お気に入り。
上高地は文学とゆかりの深い場所です。

そこかしこに流れる清流はどれも清らか。
体力のあるうちにしっかり楽しみます。
下山中はそんな余裕がないはず。

北アルプスはとんがっているイメージ。
急峻でか細い稜線が連なっています。

リュックの重さは今のところ大丈夫。
どんどん歩きます。

やがて上高地の奥、横尾山荘に到着。
奥とはいっても登山者はここからがスタート。
槍ヶ岳へのルートは初です。
とても急なイメージのある槍ヶ岳。
早速進んでみます。

道は思ったよりも平坦です。
川の流れが常に近くにあって涼しげ。
しかし段々と足に異変が。
股関節と足の裏の痛み。
両方とも今までの登山で感じたことがありませんでした。
荷物の重さで肩の痛みもだんだん強くなってきます。

足の負担を軽減するためにトレッキングポールを利用。
始めから使えば良かった……。
動ければ槍ヶ岳直下の山荘まで行きたい。
そう思っていましたがこれでは無理。
かなり手前の槍沢ロッヂでテント泊することにします。
足の痛みを堪えてやっとロッヂに到着。
……と思いきや、まわりにテントがない。
嫌な予感を感じながらテントの宿泊を願い出ます。
「テント場ってここから30分くらい歩いたところの……?」
「はい」
槍沢ロッヂのテント場はさらに先。
泣き言を言っても仕方がない。
足を引きずるようにさらに先に進みます。
テント泊一泊2000円。

望遠鏡の先に目的地の槍ヶ岳。
かすかに人の姿が確認できます。
明日、僕も誰かにこうやって覗いてもらえるんでしょうか?
槍沢ロッヂのテント場、ババ平に到着は16:00頃。
痛む足を休ませたいけれど、まずはテント設営。

菓子類を食べて一休み。
さて今回の目的の一つ。
親子丼を作ります。
作ろうとして道具を取り出す。
フライパンとフタが重なる。
そしてはまりこんでしまいました。
何とか取り出そうと力任せに引っ張ります。
少しずつするすると動いて……

ピッタリきれいにハマって取り出せません。
ペンチで引っ張っても無理。

予定変更してレトルトのハヤシライスを温めます。
親子丼……食べたかったよう

結局、何を食べてもおいしいのです。
乾燥野菜を入れた味噌汁で野菜も摂取。
山の中でも大満足の晩御飯でした。
痛む股関節と足の裏。
股関節はトレッキングポール使用後、楽になりました。
問題は足の裏の痛み。
案の定、水が溜まっていました。
履き慣れた靴と靴下でどうして?
応急処置として絆創膏を貼ります。
これで擦れる痛みは減るでしょう。
夜になって小雨が降り出しました。
槍ヶ岳の天気予報は快晴。
北岳の時ほどの嵐にはならないはずです。
沢の音は鳴り止まず。
疲れていても気になります。
そこでノイズキャンセリングヘッドフォンを装着。
驚くほど静かになりました。
スマホのアンテナは0から2本を行ったり来たり。
Twitterをしたり調べごとをしたり。
気がつくと眠りに落ちていました。
移動距離 20.15km
消費カロリー 2152kcal
移動時間 6:53:51