前回はMMTでよく聞く内容、
自国通貨を持つ政府は財政赤字を増やしても債務不履行にならない。
は自国通貨の定義が大事、というまとめでした。
自国通貨の定義とは信頼されている、ということ。
例えば、無限に国債を発行して作り出すことが決してない。
財政法五条といういましめがある。
そんな誠実さがあるのがここでの自国通貨。
今回はさらにこの内容を深めたいと思います。
自国通貨を持つ政府は財政赤字を増やしても債務不履行にならない。
債務不履行。
ここでは国債の利子や元本を返済できない状態を指します。
国債残高は2022年12月現在で1,029兆円!
これは日本国内の稼ぎ(GDP)の何と2倍!
債務という返さなくてはいけない金額がどんどん膨らんでいる状況です。
だから国債の発行は抑えなくてはいけない。
「赤字国債、万死に値す」
そう発言した総理大臣がいます。
大平正芳総理大臣。
今から50年前の総理大臣でした。
クリスチャンの大平首相は日本に借金を背負わせたことを自身の十字架。
「一生をかけて償う」と語ったそうです。
何という意気込み。
それからの日本の日本国債残高の推移は、というと……
増え続けとるやないかい!!
オイッ!!( ´Д`)っ))Д゚)・∵.
大平首相の十字架は残念ながらどんどん大きくなる一方。
減ったためしが一度もありません。
これでは日本国債は本当に債務不履行を起こしそう。
日本国債の格付けは他国と比べて低く見積もられても仕方ないですよね。
実際に評価を見てみると……。
Σ(´・ω・)24位!
想像以上に低っ!
この日本国債の格付けに関して文句を言った省庁があります。
財務省です。
日本国債はもっと評価が上がってもいいはず。なぜなら……
・日本は世界最大の貯蓄超過国
・その結果、国債はほとんど国内で極めて低金利で安定的に消化されている
・日本は世界最大の経常黒字国、債権国であり、外貨準備も世界最高
債務不履行なんて起こるはずがない日本国債は最強!
それを財務省が断言してくれたのです。
力強い!
……あれ?
赤字国債って「万死に値する」んじゃなかったっけ?
借金まみれだけど国がお金持ちだから問題ないの?
なんじゃこりゃ?
正直、色々謎すぎる発言なんですが、今までの様子をまとめると
国債はどんどん増え続けている。
でも、稼ぎと貯金があるから大丈夫。
このことを財務省が認めているんですね。
これはすごい。
確かに日本国債残高推移は増加しています。
でも、日本は破綻していない。
これは
自国通貨を持つ政府は財政赤字を増やしても債務不履行にならない。
を日本が身をもって証明しているのではないでしょうか。
だって戦後77年。
そのうち50年くらい、日本は財政破綻していなんですよ。
今は破綻していないだけで将来どうなるかわからない。
でも、日本には稼ぎも貯金もあるから大丈夫。
そう財務省が太鼓判を押しているのです。
何と、日本という国は身をもってMMTの理論の正しさを証明している国なのです。
それでも、いつもよく見るこのランキング。
見ているとと本当に不安になりますよね。
あれ?
発行してるの財務省じゃん。
……まあそれは置いておいて、やはり心配になりますよね。
国の稼ぎ(GDP)に対する借金の割合がこんなに大きいのでは。
その不安を解消してくれたのが財務省でした。
なぜなら、借金の相手は財務省が先程述べた通り日本国民。
日本国民は貯蓄もあって稼ぎもある。
債務残高なんて気にする必要がないことを歴史と財務省が証明してくれました。
ただ、それにしてもなぜ日本がこれだけ債務残高が飛び出ているんでしょうか。
それは、この表が答えを出しています。
(対GDP比)
GDP、つまり稼ぎが少ないのです。
なぜ、日本は稼ぎが少ないのでしょうか。
それに関しては、次にまとめたいと思います。