前回は、日本は財政破綻をしない、という結論を述べました。
貨幣は「自分以外の全員が一斉に下船するか乗り続けるかのゲーム」。
価値があると信じる人がいなくなればゲームオーバー。
貯蓄された貨幣は、ゲームの「残機」そのもの。
これがたくさんあればあるほど、ゲームは長く続くのです。
では、その残機は日本円としていくらあるのか。
それは約2000兆円。
世界でドル、ユーロに次ぐ第3位。
世界の富の6%。
流石にドル(約60%)と比べるとその割合は10倍もの開きがある。
とはいえ、世界第3位です。
ユーロはいろいろな国が使っているものなので実質2位かもしれません。
それだけたくさんの「残機」が残っている状態です。
貨幣ゲームを長く続けることができるのです。
財政破綻を恐れると債務残高にばかり目が行きます。
債務残高は日本の借金、増加すればいずれ債務不履行。
という見方に陥ります。
しかし、その見方は完全に間違いなのです。
なぜなら、債務は誰かの資産になっているからです。
国債の債務は資産であり、誰かの預貯金であり「残機」。
国債をいずれ破綻するものとして購入する人はいません。
価値があると信じているから購入するのです。
国債の債務とは、信頼や信認そのものなのです。
日本円はドル、ユーロに次いで3番目に信認されているのです。
前回の話のまとめのために、長い文章になってしまいました。
ここまでご覧いただける人は一体どれだけいるんだろう……。
読んでいらっしゃしゃる方、本当にありがとうございます。
ここから、やっと新しい内容に入りたいと思います。

2.国の債務を増やすのは何としても避けるべきなのか。
→結論 全くの逆。国民を豊かにするにはむしろ増やすべき。
日本はこれまで財政破綻を防ぐために懸命でした。
国がなるべく費用を出さず、ずっとケチケチしていたのです。
費用を出さず、なるべく債務を増やさない。
これを財政均衡主義といいます。
支出は公共事業。
収入は税金。
これをできるだけ同じにしようとしていたのです。
なるべく債務が増えないように。
しかし少子高齢化により社会保障費がどんどん必要になる。
その分、税金を高くして費用の穴埋めをしていました。
それが間違いなのです。
きっぱり言い切ります。
財政均衡主義は間違っているのです。
なぜなら、国は日本だけではないからです。
当然ながらアメリカもイギリスもドイツも中国もあるのです。
他の国がその均衡を守るとは限らないのです。
むしろ均衡を守っているとその国の国民は貧乏になるのです。
なぜなら他の国の国民は均衡から溢れた分だけ豊かになるからです。
国の豊かさを表すGDP。
そのGDPの増えている国はバンバン公共事業を増やしているのです。
財政均衡を保っているから日本はGDPが増えません。
世界から見てどんどん順位を落としているのです。
GDPとは数式で、以下のように表すことができます。
Y(GDP)=C+I+G+(X−M)
この数式を全て理解する必要はありません。
大事なのはGです。
単純な足し算だけの式なのでGが増えればGDPも増えます。
このGは政府支出。
政府支出が増えれば、GDPは確実に増えるのです。
ちなみここでのアルファベットの意味は以下の通りです。
Y = GDP(総所得)
C = 民間消費
I = 民間投資
G = 政府支出
X−M= 純輸出
他の国がバンバンGを増やしている。
でも日本はやらない。
それだけでGDPが上がらないのは簡単に理解できると思います。
しかも日本政府はGを上げるどころかマイナスにしているのです。
税金によって。
GDPが上がらないのは当然。
日本が他国と比べて貧しくなるのも当然。
まったく不思議なことはないのです。
それどころか、先程の例を思い出してください。
債務は預貯金となり財産となるのです。
財産は「残機」なのです。
残機が増えれば、その貨幣はますますゲームで有利になるのです。
GDPが増えるのです。
一体誰がそのことに意義をとなえるのでしょう。
日本が弱くなって欲しい人くらいでしょうか。
国の債務はむしろ増やすべきなのです。
減らしてはいけません。
貨幣とは使用する人を増やすことで強くなる。
増やすことで信じる人が増え、日本円はますます信じられ強くなるのです。
さて、日本はこれまでずっと増やすべきことを増やしませんでした。
やるべきことをしなかったのです。
本来増やすべき債務をなるべく増やさないように頑張ってきたのです。
間違っていたのです。
さあ、その間違いの先に何が起こるのか。
滅亡?
違います。
パンドラの箱の中には厄災が一つ残っていた。
その厄災は「未来を予知する力」。
それは同時に希望でもあるのです。
日本の未来に対する大きな希望。
次回はそれに次いてまとめたいと思います。
長文をここまで読んでいただき、まことにありがとうございました。
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