叩き起こせ300兆円!(しかも財政健全化付き)

スポンサーリンク

前回は長々と積極経済と緊縮経済について語りました。

どちらを取るべきか。
それは積極経済。なぜなら世界は競争中だから。
もし、この競争に乗り遅れたら大変。
その国だけが貧しくなるのです。
だから、絶対に貧しくなる緊縮財政は選べません。
緊縮財政は調子が良くなりすぎた時にだけ選ぶ政策です。
基本は積極財政。
そのようにまとめました。

今回は、日本経済の底力について述べたいと思います。

日本経済は物の値段が低すぎです。
洗剤やらチョコやら、何もかもが値上がり中。
何を言っているやら。
そうお思いかもしれません。
しかし、その値上げスピードは世界から比べると遅いのです。

国名累積物価上昇率 (1990年〜2025年)
日本約22%
アメリカ約122%
イギリス約132%
カナダ約94%
フランス約67%
ドイツ約68%
イタリア約94%

1990年から2025までのG7累積物価上昇率の推移

比較すると一目瞭然。
日本は物価が全然上がっていません。

物の値段が安くて何が悪いの?
とお思いになるかもしれませんが良くはないのです。
極めてまずいのです。

なぜなら、それだけ企業の儲けも少ないからです。
儲けが少なければ給料が上がりません。
給料が少なければ貯金を削らなくてはいけません。
皆がそろって貧しくなるのです。
そして、1990年からの貯蓄率を見ると……。

国名1990年-2000年2000年-2010年2010年-2020年
日本約9%約2%約2%
アメリカ約7%約4%約7%
イギリス約8%約4%約6%
カナダ約9%約6%約4%
フランス約14%約12%約13%
ドイツ約12%約10%約10%
イタリア約12%約8%約8%

日本、貧しくなっとるやんけ!
Σ(´・ω・)

こんなに安くて美味い豚丼が食べれるなんて。
日本ていい国だな〜。
なんてのんきこいとる場合ちゃうで、過去の自分!

というわけで、絶賛マジやばい状況の日本です。
こんな日本に底力なんてあるはずがありません。

……いや、あるのです。
有り余っているのです。
先程述べた、物価の低さ。
これこそまさに底力そのものなのです。
物価が低いということは、その交換となるものが少ない。
交換となるものとは何か。
貨幣。お金です。
日本はお金が少なすぎるのです。

お金が少なすぎるなら、お金を印刷すればいいじゃない。
お金を印刷して、ばら撒けばいいじゃない。
ということで積極財政です。
今こそ積極財政の大チャンスなんです。

さあ、どんどんお金を印刷して国民に配りましょう!
ちなみにG7平均まで上げるのに、何円お金が必要でしょうか。
AIにざっと計算してもらいます。

・1990年以降の日本の累積物価上昇率:約22%
・1990年以降のG7各国の平均累積物価上昇率:約96%
・引き上げるべき物価上昇率の差:約74%
・現在の日本の名目GDP(約600兆円)を74%分成長。
・政府が流す円がGDPを約1.5倍増加させる「乗数効果」があると仮定
・444兆円(必要なGDP) ÷ 1.5(乗数効果)= 約296兆円

約300兆円!
Σ(´・ω・)

って、以前の計算の半分以下になっちゃっていますが……。
まあもろもろ置いといてください。
とにかく、300兆円の成長余地があるのです。
すごい。
夢が広がる300兆円。
さて、それを何に使おうかな?

……とならないのが難しいところ。
その財源が必要となります。
一体、どこからそのお金を持ってくるの?

そういう話です。
もし、その300兆円をそのまま国債にしたらどうでしょう。
全部、国の借金にしてしまうのです。
(ちなみに国債を「国の借金」というのは日本だけ)

当然、借金を増やせば借金が増えます。
財政健全化を表す債務残高対GDP比はどうなるか。
300兆円ばらまくと、なんと200%から250%に悪化!
債務残高対GDP比が上がると、日本国債は価値を失う。
しかも上がれば上がるほど持っている人が不安になります。
ますます日本国債は価値を下げるのです。
そんなことできるはずがない!

というのが従来の考え方です。
そこで現れたのがMMTでした。
MMTの考え方は……と説明する前に。

実は、日本財政の強さを表すのにMMTを持ち出す必要はありません。
先程の財政健全化を表す式には、欠けている部分があるのです。
それは前回、僕が指摘したこと。
借金を増やすけれど、同時に収入も増やす、ということです。
財政健全化は債務残高対GDP比と呼ばれる通り、以下の式になります。

債務残高÷GDP

以前の考え方をそのまま当てはめると300兆円はこうなります。

(債務残高+300兆円)÷GDP

借金が増えるだけなので、当然数値は大きくなる。
つまり、それだけ悪くなる結果でした。
しかし、この式には欠陥があるのです。
その300兆円はGDPにも影響します。

だから正しい式はこう。

(債務残高+300兆円)÷(GDP+300兆円)

この式で計算してみると債務残高対GDP比はどうなるか。
何と約143%!
お金を配る前
(200%)より良くなっとるやんけ!
Σ(´・ω・)

このことに気づいたのは今のところ僕だけのようです。
えっへん。
(間違っていたら謝罪するしかありません……。)

ちなみにこの考えを批判するなら、
GDPに直接プラスにはなりません。
もらったお金を国民全員が貯金したら債務だけが残ります。
もっとも、ただでさえ貯蓄率が下がっている状況です。
おそらく大部分が貯金に回ることはありません。
それだけ経済を刺激すると予想されます。
まあ貯蓄率を含めたシミュレーションの数値でも149%。
大幅な改善に変わりはありません。

というわけで日本政府の皆様。
財務省の方々。
300兆円、使っちゃいませんか?
皆さんが心配する債務残高対GDP比も回復します。
国民も豊かになります。
まさにwin-winじゃないですか。
今までの政策を改めてご一考いただけると嬉しいです。

ちなみに財政健全化どころか財政黒字化できる政策もあります。
1ヶ月期限付きマイナポイント10万円配布と社会保障費の組み替え。
これはまた別の機会に説明します。
でも、覚えておいていただきたい。
この政策は、劇的に財政健全化を進めます。

日本経済を良くするのにMMTは必要なかった。
けれど、「日本円にも強みがあります!」
ということを次回にまとめたいと思います。