価値観をひっくり返そう〜99%が知らない、日本を救うたった一つの指標〜

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政府債務の増加を防ごうとしながら
政府債務の増加を行う
日本政府と財務省の矛盾についてまとめました。

増税によって債務を減らす。
厳しめの予算編成で債務を増やす。
この矛盾した循環を
日本政府と財務省は繰り返しています。
これを繰り返していては
いつまでたっても経済成長は不可能です。

この矛盾が起きた理由は
1970年代の財政拡大と財政赤字。
その膨張を防ごうとした「シーリング」が原因でした。
シーリングとは天井。
予算に天井という上限をつけることで
各省庁は予算を多く求めることができなくなりました。
一方で、上限を見張る財務省の権力は強くなりました。
結果として予算編成はボトムアップ式に。
しかし時が過ぎて現在、日本経済は衰退しました。
衰退してなお古くて厳しい政策をとり続けている。
これが今の日本の状況である。
というまとめでした。

今回は、そのシーリング。
天井をつける原因となった「財政赤字」について
語りたいと思います。

高度経済成長からオイルショック。
1975年、大平正芳大蔵大臣は危機感を覚えました。
歳入が大幅に不足したのです。
戦後初めての赤字国債(特例公債)発行を行いました。
この際、彼は「財政危機宣言」を発表。
財政赤字の深刻さはここに由来します。

ところで、財政赤字とはそもそもなんでしょうか。

赤字とは一般的に言えば「債務」です。
債務は借金であり、悪いものです。
では、債務が発生するのはいつでしょうか。
ここでは、物々交換から注意深く観察する必要があります。

物々交換は交換前のものと後では価値が同じとみなされます。

  交換前 = 交換後

しかし、これは本当に正しいのでしょうか。
交換されるものは必ずお互いが違うもの。
でなければ交換そのものが成り立ちません。
では、価値はどうでしょうか。
価値を同じとみなして交換するでしょうか。
しません。
必ず、交換後の価値を高く見なすのです。

  交換後>交換前

これでなければ交換は起こり得ないのです。

例えばロレックスの時計を
タダであげた場合はどうでしょう。
実際の価値で言えば損でしょうか。
そうかもしれません。
しかし、「ロレックスをタダであげた」事実が残ります。
彼は自分の寛大さやめずらしい経験を得たのです。
つまりここでの式は

  体験>ロレックス

という価値が成り立っているのです。
「体験にお金をかけるべき」
という言葉は、まさにそれに当たります。
形に残らないものでも、交換すると価値が残るのです。

さらに意地悪く、その体験について見てみましょう。
彼はロレックスをあげてしまったことを後悔した。
当初にあった体験の価値は0に戻ります。
この時の、彼の「ロレックスをあげた世界」の価値は
どのようになっているでしょうか。
そこにあるのは「後悔とロレックス」。
後悔をマイナスとは捉えないでください。
これは前向き発言ではありません。
存在しているかどうか。それだけです。

そう、どうやっても存在しているのです。
以上のことから交換は必ず

  交換後>交換前

が成り立つのです。
一見おかしな話に聞こえるかもしれません。
しかしこれは明らかに正しいのです。
なぜならこの価値の差が経済発展を生むからです。
物々交換の価値が0では
世界はここまで大きくなっていません。
これが「交換後>交換前」の正しさの証明です。

交換後から引いた交換前の価値が余剰価値となります。
なぜ、物々交換からこのような結論を求めたのでしょうか。
それは次のようにまとめればわかりやすいかもしれません。
貨幣で国債債務を購入する、という交換です。

貨幣で国債を購入する者は、
国債に価値を認めるから購入するのです。

当然のことを言っていますね。
もう一度言います。
国債に価値を認めるから購入するのです。

ではなぜ、国債の債務が「悪いもの」なのですか。
「交換後>交換前」だからお金で国債を買ったのではないですか。
今、日本では債務残高を「国の借金」と言っています。
これが多すぎると財政破綻する、と言われています。
完全に悪者扱いです。
でも、債務は貨幣より価値があると見なされ購入されました。
それしかあり得ないのです。
それなのに、なぜ国債は悪いものなのですか。
なぜ財務は悪いものなのですか。
違うでしょう。
悪いものでは決してないのです。
債務とは「未来に向けた期待」なのです。
大平正芳大蔵大臣は完全に間違った見方をしていたのです。

そもそも債務残高対GDP比という考え方もおかしい。
なぜなら、GDPが限りなく0に近くとも
財政健全化としては良くなるからです。
国民生活が完全に麻痺した状態で債務を0にする。
数値として望ましい結果でありながら
国民生活を崩壊させる矛盾した指標です。
債務残高対GDP比、という考えは絶対になくすべきです。

本来、これは逆にすべきです。
GDP÷債務残高
この指標はどのような意味を持つのでしょうか。
それは、「債務をどの程度効率よく使用しているか」。
この指標は現在の経済学には存在しません。
私はこれを『成長効率指標』と名付けました。
仮に、この数値をG7内で比較してみましょう。

これを見ることで、意外なものが見えてきます。
・アメリカ
  微妙なスコア。
  好調な経済と高金利。しかし、国債発行量が多すぎる。
・ドイツ。
  優秀。
  共通通貨ユーロによる財政規律。
  そして順調なGDPの増加というバランスの良さ。
  これには公共事業によるもの。
・日本。
  ダメだこりゃ。

外国人の国債保有比率も加えました。
成長効率指標、そして金利。
二つの要素が高い国ほど
外国人保有比率が高くなることがわかります。
そして日本。
ダメだこりゃ。

……ではありません。
これは裏を返せば
「日本人が日本国債の価値を高く認めている」
ことになるのです。
これが自国通貨建国債による貨幣を持つ国の強み。
悪いものと勘違いしてどうするのですか。
金の卵を生む鶏を捨ててはいけません。

どうでしょうか。
財政赤字、そして債務が全く違ったものに
なったのではないでしょうか。

日本人が価値を認めている国債。
それがたくさんあって、
何が悪いのでしょう。
それは悪いものではないのです。

では、それが溜まった原因は何か。
バブル崩壊です。
次回はバブル崩壊、
もしくはダメだこりゃな日本を復活させる政策、
どちらかをまとめたいと思います。