2021年9月 槍が岳登山記録1日目 余裕のあるうちに自然を満喫

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漫画喫茶を早朝に出発。
上高地へと向かいます。

今回も全く利用したことのない道。
車の流れを見ては停車、スマホで確認。

有料駐車場に着いたのは8:00。
350円。
荷物を下ろし、バス停に向かい、切符を買います。
往復2300円。

めちゃくちゃいい天気でテンションが上がります

マイカー規制により登山口に行けないのは北岳と同じ。
自然を守るために仕方のないこと。
でも面倒くさがりな僕の足が遠くなる原因でもあります。

発着場から30分ほどで上高地に到着。
荷物を整えさあ出発……というところで違和感。
いつも右ポケットに入れてある鍵がない!
バイクからの荷物下ろし。
よく鍵を忘れるタイミングです。

と思ったら後ろのポケットに入ってた。
良かった……。

気を取り直してまずは上高地を歩きます。
横尾山荘までおよそ10km。
ほぼ平地ですが荷物が20kg近くあります。
適度に休憩をとりながら進みます。

数年ぶりの上高地

まずは歩いてすぐのところに河童橋。
芥川龍之介の『河童』が由来です。

たくさんの方がいらっしゃるのでこんな写真に……

後ろを流れるのは梓川。
とても清らかで透明度のある川です。
井上靖も大変お気に入り。
上高地は文学とゆかりの深い場所です。

そこかしこに流れる清流はどれも清らか。
体力のあるうちにしっかり楽しみます。
下山中はそんな余裕がないはず。

青空に突き刺さる山々

北アルプスはとんがっているイメージ。
急峻でか細い稜線が連なっています。

どこを撮影しても名のある絵画のよう

リュックの重さは今のところ大丈夫。
どんどん歩きます。

本当にいい天気

やがて上高地の奥、横尾山荘に到着。
奥とはいっても登山者はここからがスタート。
槍ヶ岳へのルートは初です。
とても急なイメージのある槍ヶ岳。
早速進んでみます。

エメラルドブルーの見本のような流れ

道は思ったよりも平坦です。
川の流れが常に近くにあって涼しげ。
しかし段々と足に異変が。
股関節と足の裏の痛み。
両方とも今までの登山で感じたことがありませんでした。

荷物の重さで肩の痛みもだんだん強くなってきます。

緑は美しいけれど足の痛みで余裕なし

足の負担を軽減するためにトレッキングポールを利用。
始めから使えば良かった……。

動ければ槍ヶ岳直下の山荘まで行きたい。
そう思っていましたがこれでは無理。
かなり手前の槍沢ロッヂでテント泊することにします。

足の痛みを堪えてやっとロッヂに到着。
……と思いきや、まわりにテントがない。
嫌な予感を感じながらテントの宿泊を願い出ます。

「テント場ってここから30分くらい歩いたところの……?」
「はい」

槍沢ロッヂのテント場はさらに先。
泣き言を言っても仕方がない。
足を引きずるようにさらに先に進みます。
テント泊一泊2000円。

ロッヂの望遠鏡から槍ヶ岳山頂を眺める

望遠鏡の先に目的地の槍ヶ岳。
かすかに人の姿が確認できます。
明日、僕も誰かにこうやって覗いてもらえるんでしょうか?

槍沢ロッヂのテント場、ババ平に到着は16:00頃。
痛む足を休ませたいけれど、まずはテント設営。

だいぶしっかり貼れるようになりました(一つぶらぶらしてるけど)

菓子類を食べて一休み。
さて今回の目的の一つ。
親子丼を作ります。

作ろうとして道具を取り出す。
フライパンとフタが重なる。
そしてはまりこんでしまいました。

何とか取り出そうと力任せに引っ張ります。
少しずつするすると動いて……

まるでもともと一つだったかのように

ピッタリきれいにハマって取り出せません。
ペンチで引っ張っても無理。

ご飯は美味しく炊けたというのに……

予定変更してレトルトのハヤシライスを温めます。
親子丼……食べたかったよう

疲れた体においしいハヤシライス

結局、何を食べてもおいしいのです。
乾燥野菜を入れた味噌汁で野菜も摂取。
山の中でも大満足の晩御飯でした。

痛む股関節と足の裏。
股関節はトレッキングポール使用後、楽になりました。
問題は足の裏の痛み。
案の定、水が溜まっていました。
履き慣れた靴と靴下でどうして?
応急処置として絆創膏を貼ります。
これで擦れる痛みは減るでしょう。

夜になって小雨が降り出しました。
槍ヶ岳の天気予報は快晴。
北岳の時ほどの嵐にはならないはずです。

沢の音は鳴り止まず。
疲れていても気になります。
そこでノイズキャンセリングヘッドフォンを装着。
驚くほど静かになりました。

スマホのアンテナは0から2本を行ったり来たり。
Twitterをしたり調べごとをしたり。
気がつくと眠りに落ちていました。

移動距離 20.15km
消費カロリー 2152kcal
移動時間 6:53:51

登山